注意!素人のメモなので間違っているかもしれません。

アルパ:ヘ長調(F)、赤弦はドでF(移動ド)、青弦はソでC。
※アイリッシュハープと色が逆。
※他のキーの演奏のし易さからアイリッシュハープと同じE♭にチューニングする場合もある。

アイリッシュハープ:変ホ長調(E♭)、赤弦のドはC(固定ド)、青弦はファでF。基本的に解放でE♭FGA♭B♭CDとチューニングするが、♭弦はそれぞれ弦音名EAB(ミラシ)を使用する。

半音も合わせられるクロマチックチューナーが無い場合はハ長調でチューニングする為にE♭A♭B♭を半音上げる。固定ド音名のモロチを半音上げるとは言わず、弦音名のミラシあるいはEABを半音上げると言うのが一般的。
※本件に限らず話題によって音階名(ピッチ)と弦音名が使い分けられている点に注意。

グランドハープ:
変ハ長調(C♭)、赤弦のドはC♭(移動ド)、青弦はファでF♭。ピアノでは変ハ長調=ロ長調だが、グランドの変ハ長調は全開放、ロ長調はすべて1段ペダルしてから#5つをもう1段ペダルするので別階調になる。

チューニング(半音調律):
レバーハープは、レバー固定穴が長円になっているのでネジを緩めて上下させ、半音上がったところで固定する。

グランドハープは、半音ディスク固定ネジをゆるめ、ペダルした状態で専用工具でディスクを回転させ半音が出たところでねじを締める。

参考リンク:
https://youtu.be/Z8kzPg9KIG4 (2:28色弦について、4:40キーについて)
http://aoyama-harp.com/cn20/cn3/cn17/daily.html

弦の注文(青山)(カード決済希望の場合は注文時にその旨伝えると決済用URLが送られてくる。) 
弦の注文(銀座十字屋)
弦の注文(高田ハープサロン)
弦のナンバリング
弦の種類(ノンペダル)
弦の価格(2022.4.1.)
※アイリッシュのレバーダンパー(シュリンクチューブ)@33円、チューニングハンマー2,457円(2022.11.12.)

高田ハープサロン弦価格表

弦の張替方法: 端末処理が必要な弦は、先に未処理のまま通してしまい後から処理する。
Youtube
ナイロン弦No.1~16の張替方(アンカー)
ナイロン弦No.17~27の張替方(ノット)
スチール弦No.28~34の張替方(ボールエンド)

MIKEL HARPS社(パキスタン)素材比較表
シュガー(別名バイオカーボン)はさとうきび由来のバイオプラスチックの配合弦。その他の素材としてバイオナイロンもある。AOYAMAの低音弦をスチールからナイロンに変えたい場合はMIKEL、またはRoosebeckを使う手がある。
※MIKEL Set 34のNo.28はシュガーが正しい。これに限らずMIKELのHP情報には間違いが多い。
音程(弦番)

1E

1D

1C

1B

1A

1G

1F

2E

2D

2C

2B

2A

2G

2F

ピッチ

E7

D7

C7

B6

A6

G6

F6

E6

D6

C6

B5

A5

G5

F5

AOYAMA I-AE No. D00 D0 D1 D2 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
素材 ナイロン
MIKEL Set 34 No. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
素材 ナイロン
MIKEL Set 38 No. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
素材 ナイロン
MIKEL38 No. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
素材 ナイロン
MIKEL Set 40 No. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
素材 ナイロン

音程(弦番)

3E

3D

3C

3B

3A

3G

3F

4E

4D

4C

4B

4A

4G

4F

ピッチ

E5

D5

C5

B4

A4

G4

F4

E4

D4

C4

B3

A3

G3

F3

AOYAMA I-AE No. 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
素材 ナイロン
MIKEL Set 34 No.

11

12

12

14

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

素材 ナイロン シュガー
MIKEL Set 38 No. 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 23 26
素材 ナイロン
MIKEL38 No. 13 14 15 06 07 18 19 20 21 22 23 24 25 26
素材 ナイロン
MIKEL Set 40 No. 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
素材 ナイロン シュガー

音程(弦番)

5E

5D

5C

5B

5A

5G

5F

6E

6D

6C

6B 6A
ピッチ

E3

D3

C3

B2

A2

G2

F2

E2

D2

C2

B1 A1
AOYAMA
I-AE No.
25 26 27 28 29 30 31 32 33 34
素材 ナイロン スチール
MIKEL Set 34 No.

25

26

27

28

29

30

31

32

33

34

素材 シュガー スチール
MIKEL Set 38 No. 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38
素材 シュガー スチール
MIKEL38 No. 27 28 29 30 31 32 33 34 .35 36 37 38
素材 シュガー スチール
MIKEL Set 40 No. 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40
素材 シュガー スチール

オールナイロン:Roosebeck Meghan Harp String Set, 36, C - C, RBSHS36C
eBayオークションでUSからの送料込で7,800円で調達できた。このセットはEnv8と9のナイロン巻線のみ1音1本だが、それ以外のEnvelopeは色弦は1本独立しているもののクリアは長尺1本を切って使うようになっている。パッケージにはEnSoul社の製品と表示されていた。Env単位で購入できないのか問い合わせ中(2023年6月27日)。

同社の弦を検索している最中に全音階の弦の存在を知りクロス弦ハープの存在を知る。RBSHS38CS末尾はCross Strungのことなのだろう。

SAVAREZ(サヴァレス)
弦各社リスト

AOYAMA130にすべてI-AEを張ると、No.28 Bスチールから上のドレミのナイロンが張りの無いもったりした音になってNo.24 Fから低音へ滑らかな移行ができないと感じる。これに対処する為に、No.25 E、No.26 D、No.27 CをそれぞれCAMAC/SAVAREZレバーハープ用のアリアンス弦、No.25 E、No.26 D2本に交換して対処している人がいる。No.27 CがないのでNo.26 Dを赤く塗って代用しているとのこと。SAVARESグランドハープ用のアリアンス弦、No.22 E、No.23 D、No.24 Cを使うという手もあるように思うが張力が判らないというリスクがある。No.27 CにガットI-EXを張ってみたところスチールと似た音色になった。値段が高いのとその固さや張力に楽器が耐えられるか一抹の不安がある。また、太いのでピンに通しづらい。

SAVAREZカーボンには、Camac Light Carbon<Norris Light Carbon<Norris Medium Carbonの3種類あり順に直径が太くなる。Camac Light Carbonは、ガットと同程度の張力があり低音が軽い傾向があるので、より重低音を求める場合はNorris Light Carbonを選ぶ。Norris Medium Carbonは、レバーハープとペダルハープの中間の張力があり、ペダルハープの張力に耐えられるハープの試奏用に用いる。

先のAOYAMA130ドレミ問題に対処する為にミとレだけそれぞれBow Brand KF No.29(25)、No.30(26)に張り替えてみた。()内は対応するI-AEの番号。どちらも1,485円@銀座十字屋。ナイロンに比べて良く伸びるのでピンと張ってから巻き始めて丁度良い。I-AEに比べると細いが音質印象は今の所悪くない。その前に巻き上げ初期段階でNo.30に問題発生。弦がほつれていたのだ。良く見ると単線の心材に非常に細い沢山の繊維を巻きつけた構造になっておりその密着が悪い部分があった。ラベル裏にある表記を読んで納得。

About KF... KF is a composite synthetic string designed by Savarez for Bow Brand.

なるほど、コンポジット(複合)構造の密着が悪かったという事らしい。サヴァレスのデザイン。電話一本で交換してもらえることになった。2023年7月18日
しかし、2本目も同じ症状が出たので恐らくはロット不良だと思い返金対応してもらうことに。しようが無いのでアリアンス弦を注文した。

確証はないが何となくBowBrandのレバー用KF(コンポジット)は、SavarezのBardic用アリアンスとは値段は違うが同じ物ではないかと思う。なぜならば、前者のパッケージにはSavarezがBowBrand用にデザインしたと書かれており、後者のパッケージにはKFの表示がある。SavarezのAziliz/Hermine用のパッケージにはKFの表記があるものと無いものがあるがKF弦。

Savalezはどこの国のメーカーなのだろう。弦のパッケージにはMade in France by Savarezと表示されていた。

Bow Brand International Ltd,
Highgate, Kings Lynn, Norfork
PE30 1PT
+44(0) 1553 772943
sales@bowbrand.co.uk
www.bowbrand.co.uk

高田ハープサロン扱いの弦リスト、バルディック用、No.1 A~No.22 Aはバルディック用のナイロン弦、No.23 GからNo.27 Cはサバレスのバルディック用アリアンス弦。

I-AE No.27、26、25のドレミボヨボヨ問題は解決したが、弦が太いことに原因があるのでは思えてきた。レミのアリアンスの径が1.2mmであるのに対してI-AEのレミは1.4mmある。試しにI-AE No.23 G 1.3mmをレに張ってみたところNo.26よりはボヨボヨしないがアリアンスには敵わない。これが0.1mmの差なのかナイロンとアリアンスの差なのかは1.2mmのナイロンで試してみないと判らないが、果たして長さが足りるかという問題がある。今後の課題。No.22とNo.21を調達してみよう。

チューニングはピタゴラス律で
イタリア語圏スイス人ハーピスト、キアラ・ペドラツェッティのYouTubeでチューニングにクロマチック・チューナーを使うなというのがあった。Aだけ合わせたら後は5度5度とハーモニクスでチューニングしろと。

で、最初にE♭をハーモニクスで全弦合わせた後、サブドミナントのA♭、ドミナントのB♭、そのドミナントのF、C、G、Dと同じ要領で合わせていくと、なんと美しい響き!。3倍音のオクターブ戻しの手法によるピタゴラス律チューニングをルートから始めると12音目のサブドミナントとその上のルートの間にだけ無理が生じるが、これはルートの3分の1チューニングでサブドミナントを先に合わせてしまえば影響を4度と短7度の間の1音だけに最小化できる。あるいは、任意の完全4度の1音だけ犠牲にするという手も使える。しかし、平均律ではすべての音の間に無理が生じている。クロマチック・チューナーで合わせてもどうもどの音も若干低く感じた原因が判った気がする。

AOYAMA130ドレミボヨボヨ問題解実験
130でスチールからナイロンに移行するドレミ、No.27、26、25はI-AEを張ると音がボヨボヨする。実験の結果、テンションゲージは無いものの他の弦に比べて張力が弱い感じだし直径が1.4mmと同じ音程の他社の弦に比べて0.2mm太いのが原因だと思われる。

以下、あくまで私的好みの代替弦。値段は2023年7月銀座十字屋のもの。

I-AE No.27 Cの代替弦:BowBrand Bass Wire No.31 C 5th 税込2,090円(D1.3)
※I-EX No.27 Cも使えくはないがちょっと太くて実装しづらいしお値段税込4,400円。下の写真はI-EX。

I-AE No.26 Dの代替弦:Savarez Alliance for Camac No.26 D 5th 税込2,200円(D1.2)
※最初、値段の手ごろさからEと同じBowBrand KFを張ってみたが下の写真の赤矢印のように心材からシースが分離するという切れる前の兆候が2本続けて発生した。ロット不良のように思われたのでちょっとお高いがSavarezにしたという経緯がある。
※I-AE No.28 B 税込1,650円(D1.3)も使えるがスチールからナイロンへの移行がAllianceに比べて若干悪い。

I-AE No.25 Eの代替弦:BowBrand KF No.29 E  税込1,485円(D1.2)
※上記Dのようなロット不良に遭遇するのを嫌うなら最初からSaveres Lever Alliance for Camacにするという手もあるが、若干KFの方が音のつながりが良く感じられる。
※トライアルでI-AE No.21 B(D1.2)を張ってみたが張力が出ずダメだった。
BowBrand-KF



室内雨漏りの原因:
サンルーフは雨漏りすることが前提で設計されているよに思う。漏った雨水がガイドレールのトレイでキャッチされその四隅に接続されたドレンパイプを経由して前後左右のタイヤハウジングから排水されるようになっているからだ。

前後のドレンパイプはそれぞれAピラー、Dピラーに沿って配管されている。ドレンパイプの傾斜がゆるやかな部分に堆積した土埃が固まってパイプを詰まらせると行き場を失った雨水が室内にあふれ出す。よって、室内の雨漏りを直すにはこの詰りを除去すればよい。サンルーフのガラス(焼付パッキン)とガイドレールを交換すればガイドレールのトレイにさえ雨漏りはしなくなるのだろうがディーラーは27万の見積りを出してきた。

フロントからしか雨漏りしないので詰まっているのはフロント2本のみだろうと予想したがその通りだった。Aピラー部分にも土埃の堆積が認められるが実際に詰まっていたのはこの先だった。
CIMG2942

作業手順:
1.外径14ミリのチューブジョイントを用意。切断したドレンパイプの接続用。ドレンパイプはシリコンチューブ。
2.フロントピラーガーニッシュ(カバー)を外す。
3.ドレンパイプを後の作業で息を吹き込んだり注水したりをし易い位置で切断。中ほどよりやや上。
下側パイプ:
4.息を吹き込んで詰まり具合を確認。完全に詰まっていてまったく息が通らない。
5.針金を差し込んでツンツングリグリして気長に詰りを砕く。適宜注水して土埃を柔らかくする。ある程度砕けるとすっと針金が通るようになるので、そうなったら息が通ることを確認する。
※いきなりエアで吹き飛ばそうとすると劣化したパイプが破裂することがあるらしい。
6.注水して固まった土埃を柔らかくしては針金やエアで流してやる。息がすっと通る感触が得られるまでこれを繰り返す。タイヤハウジングから水が漏れ出る。

上側パイプ:
7.エアで吹いてやる。
8.上下パイプをジョイントする。
9.外したガーニッシュを元に戻す。

この方法に至る前に正攻法でやったときの話:マニュアルどおりにやるとたいへ~ん!
フロント後ろ側のスプラッシュガードを外すと排水口が見える。ピラー側から引っ張っても動かないのでどこかに固定されているのだろう。簡単ならばドレンパイプを交換したいところ。
CIMG2932-1

取り外し:

整備要領書に従う。ディーラーにお願いしてヘッドライニングを外す部分のコピーをもらった。ニッサンはこういうところが日本一太っ腹。

注意点は以下の通り。
・センターピラーアッパーガーニッシュの上部ロックは両サイドからリムーバーを突っ込んで外す。そうしないとガーニッシュの固定部の変形・破損を招きメタルクリップをボディ側に残すことになる。
・図を見るとなんとなくリアガラスのコネクターを3つとも外したくなるが真ん中の赤線はハーネスに含まれない独立単線なので外さない。
・ヘッドライニングを外す時にサンルーフ開口部後ろ側にあるクリップホルダーを折らないように注意する。周辺のデュアルロックファスナーを外す時に折ってしまったのでコの字アングルのような治具を作って保護した方が良かったと思った。
・マップランプassyのメタルクリップMとサンルーフ開口部を含む前半分のデュアルロックファスナーDを外してヘッドライニングを前方に引っ張っても多分クリップホルダーCはリリースできないだろう。すぐ後ろのデュアルロックファスナーと後端のフックFが邪魔して動かないからだ。同様にヘッドライニング後端を後ろに引っ張ってもフックは外れないだろうから何かしら剥がれたり壊れたりするのは覚悟しなければならない。そもそもクリップホルダーとフックは一度組み立ててしまえばその引っ掛け方向が逆なのでどちらかを犠牲にしないと外れないと思う。フックを壊してしまって穴を開け直接ボディにピン止めする覚悟を決めれば思い切ってフック側を壊せただろうがヘッドライニングを外すまでそんなことまで考えることはできなかったし、結局メタルクリップ以外のクリップホルダー、デュアルロックファスナー、フックはすべて接着が剥がれたからヘッドライニングが外せたようなものだった。文字が小さくて見づらいが、M:メタルクリップ、Dデュアルロックファスナー、Cクリップホルダー、Fフック。
CIMG2930-1

取り付け:
折ってしまったクリップホルダーをアルミ板とネジで補修。部品設定がないからだ。
CIMG2926
接着剤の経年劣化で剥がれた⑦デュアルロックファスナー、⑧クリップホルダーをG17ボンドで固定。下処理せずにボンドを塗布したら組み付け時に剥がれてしまいガムテで補強してからやり直すはめに。手抜きせずに古い接着剤を除去すべきだった。ヘッドライニングにはファスナーやクリップの取り付け位置を示すマーキングがされていた。マップランプassyのファスナーにくっついて剥がれた相方を両面テープでボディに再固定。⑫ヘッドライニング後端のフックにボディから外したクリップを引っ掛けておく。なお、⑫は筆者追加番号で整備要領書にはない。この図を見るとリアガラスから⑪の3つのコネクターを外したくなるが、真ん中のコネクターはこのハーネスに含まれてないので外す必要はなかった。これについては後述する。
Y50-8
ヘッドライニングはふにゃふにゃで真ん中辺で折れてしまって作業しづらいので前後をロープで宙吊りにした。我ながら名案!
CIMG2938
最初に⑧クリップホルダーを引っ掛け、次に⑫フックとマップランプassyのメタルクリップをボディに差し込む。次にすべてのデュアルロックファスナーを固定し、前後左右のアシストグリップを取り付けたらロープを外す。アシストグリップを付けてしまえばファスナーが外れてもヘッドライニングの形状は維持できるのではないかと思う。すると古い接着剤を除去するのは組み付け時の要となる⑧クリップホルダーと⑫フックだけでいいような気もする。

デフォッガーの短い赤線はボディに落とす。これはヘッドライニングを外す時に外す必要はなかったと組み付け時に気付く。アースなのだから黒線にすべきだと思う。
CIMG2945-1
全行程で一番体力を消耗したのは後部座席の背もたれフックがなかなかボディに引っかからなかったこと。次に大変だったのがY31グロリアブロアムに比べて助手席がかなり重たかったこと。そしてヘッドライニングのふにゃふにゃ、加水分解して劣化した接着剤のベトベト、そしてセンターピラーアッパーガーニッシュ上部のメタルクリップがクリップ上部のツメが引っかかって抜けなかったことと続く。

件のメタルクリップは以下のようにして外す。まず、クリップ下部に針金を結んで作業中にピラー内に落とすのを防ぐ。
CIMG2955
次に、針金を持ちながら上の爪をピラー内に押し込んだら下の爪を持ちあげ、その後取付け穴から上の爪を抜く。ちょっとした知恵の輪。
CIMG2956
実はこの方法を発見する前にピラー内にクリップを落とすという失敗をやらかした。このクリップはセンターピラーアッパーガーニッシュassyの一部であり単品部品設定はないので回収できなければassyで買うことになる。ファイバースコープでピラー内を探すと楕円のあたりにスポンジが入っていてそこに乗っかっていた。取付け穴からの回収は距離的に困難に思えたのでスコープを突っ込んだ穴を拡張し、針金の先端に直径5ミリ厚さ3ミリほどの円盤磁石をボンドで固定した自作ツールで無事回収。これによりクリップ形状が判ったので外し方も考えられた。ファイバースコープはeBayで1,000円前後で調達したものでスマホに挿して使う。針金磁石も作ったものがあったということは、以前も何かを落として回収したのだろう。
CIMG2960-1
片側のクリップは抜け止めのツメを起こすなどのフォーミングで再利用できたが、もう片方はガーニッシュ側がボロボロになってツメが引っかからなくなったのでホットグルーで補修補強した。
CIMG2964








更新履歴:
2023年9月16日:ウインカー・オプション追加
2022年10月16日:左ミラー実態配線図追加
2022年10月15日:2005年製右ミラー情報追加


目次:
ミラーの外し方
サイドカメラブラケットの外し方
コネクター接続表
左ミラー実態配線図
その他
ウインカー・オプション

ミラーの外し方:
ミラー裏側の上部にフック(下から上)があり、ミラー位置合わせプレートの直径3ミリほどの上部ステム2か所に引っ掛けてある。 そこを支点にして下部にあるクリップが下部のステム2か所を咬み込んでがっちり固定されている。 上部左右に下部に比べると短い縦のクリップもある。

miller1

ミラーフレーム下部2か所に切欠きがある。 そこから指を突っ込んで強引に持ち上げたら無事外れたから良かったようなものだがプラスチックが欠けるリスクのあるやり方。 下の写真のようにステム下に取外し用のテーパー状の溝があるのでそこにマイナスドライバー2本を同時に差し込んで外すのが正解。外れたらヒーター配線を切らないようにに注意。 ヒーターコネクターは差しこんであるだけだが、抜きづらい時はミラー側のコネクターベースを抑えながら抜かないとコネクターベースが抜けてきたり最悪ヒーターが剥離断線しそう。ミラーヒーターはリアデフォッガーに連動している。(取説81頁参照) 写真は解放直後の状態。これはミラー位置検出センサーの無いタイプ。
CIMG2845-2
CIMG2829-1
2005年製ウインカー付右側ミラーの位置合わせプレート。赤直線がミラー固定用ステム、赤丸がミラー位置検出センサー。上下左右の調整限界に至ってもモーターは脱調しながら回り続けるのでこのセンサーは位置調整限界を検出している訳ではなく、リバース連動下向ドアミラー、つまりシフトレバーをRに入れた時に選択された方のミラーを下向きにする量を決める時にのみ使われているのだろう。リバース連動下向き時の上下左右の位置も設定できる。(取説80頁参照)
CIMG2863-1

サイドカメラブラケットの外し方:
1.ミラーを外す。そうしないと後から緑のカメラ用コネクターを外せない。

2.アウタートップカバーは、下部2か所のフック(上から下)と周囲5か所の差し込みとで固定されている。 下部勘合部中央にリムーバーを差し込み、滑らせながらカバーをトップ、アウトサイド、インサイドと外していく。 最初は裏側の様子が判らないので作業中にフックも差し込みも折ってしまった。 当然の事ながら下から外そうとするとフックを折ってしまう。
CIMG2826-2
3.カメラブラケットを固定している正面のネジと、シールを剥がして底面のネジを外す。 黒いコネクターはマイナスドライバーなどで上から押してやりながら外し、緑のコネクターはサイドのロックを起こして外す。黒いコネクターはカメラ補助照明用電源。
CIMG2827-1
CIMG2836-1
CIMG2843
コネクター接続表:
ピン番号は配線図集から拾ったが現物とは違うように思われる。 下記実態配線図参照
配線図集(2004)参照ページ:AV-20、AV-47、C2-M2/N2、C3-D1

右:TH12MW(12極オス白)
1-2 格納モーター
3 ウインカー+? (配線図集に表記が無いがここしか空きがない。)
4 ヒーター+
5-6 ミラーモーター、7 ミラーモーターCOM
8 ヒーターGND
9-10 位置センサー上下左右、11-12 位置センサーCOM

左:TH24MW(24極オス白)
1-2 格納モーター
3 ウインカー+? (配線図集に表記が無いがここしか空きがない。)
4 ヒーター+
5-6 ミラーモーター、7 ミラーモーターCOM
8 ヒーターGND
9-10 位置センサー上下左右、11-12 位置センサーCOM
13-24 記載なし

左ミラー実態配線図:
カラーコードLは青、( )内はカメラ側の配線色。ヒーターの参考抵抗値は8.2Ω。
1 L、2G、3V ミラーモーター
4R、5BR 格納モーター
6B/V、対面18B/V ヒーター
7L/R(Y)、対面19L/B(GN) カメラ(電源、アース、映像出力、同シールド)
8L/Y(W)、対面20L/W(B) カメラ
9R/Y、対面21R/B 補助照明
10-12、対面22-24、2列目13-17 N/C(仕様により位置センサー、ウインカーに使われると思われる。)
CIMG2865-1

その他:
基本的にすべてのネジが同じサイズなのは良い設計。違うネジが使われている部分はサイドカメラブラケットにカメラassyを固定するネジだけ。

ミラーの位置合わせメカを載せモータードライブで開いたり閉じたりする部分をフラッパーと勝手に命名。 そこにインナートップカバーが5本のネジで固定されていた。 一方、ミラーの位置合わせメカは4本のネジでフラッパーに固定されるようにできているのに3本しか使われておらず、残りの1か所は過去にネジで固定された痕跡はなかった。 実際にはインナートップカバーは4本のネジでフラッパーに固定されるようにできており、余計な1本の穴はミラーの位置合わせメカーを固定するのに使われていなかった穴にネジを入れた場合の逃げ穴だった。 簡単に言うと裏表4本4本のはずのネジが5本3本になっており5本中1本は利いてなかったということ。組上げた時にインナートップカバー固定に寄与しない1本をミラーの位置合わせメカ固定に使ったが、こんな製造ミスって始めて。ま、過去にはATのオイルフィルター固定用ボルト4本すべてなかった例もあったけど、、、

コネクターの外し方を統一してほしい。 全部ロック方法が違った。 どこのコネクターか忘れたが、短辺の両サイドをラジペンで挟まないとアンロックできないものがあった。

格納モーターに注油できないかと思ったがフラッパーとインナートップカバーの分離中に力尽きて断念。 いつかリトライしたいがそこまで分解しなくともミラーを外すくらいで注油できるようにしてほしい。

ウインカー・オプション:
実態配線図を興した時にウインカー用の配線が無いことに気付き、配線図集を確認したが記載は無かった。後日、ウインカーは後からオプションとして準備されたのがその理由と知る。

アウタートップカバーにウインカーの付いたオーバーカバーを両面テープで固定するだけの事なのだが、アウタートップカバーに配線を通す為の穴開けをし、配線はドアの中を通してドアヒンジを経由してボディのウインカー用配線に分岐接続するという結構面倒な作業となる。よって、オプションのキットを購入すれば取説も分岐用部品も同梱されているらしいのでなんとかなると思うが、ウインカー付ミラーassyを中古で購入した場合は配線図が無ければ取付けは難しいと思う。ニッサンは太っ腹なので最寄のディーラーで当該部分の配線図の写しをくれるはず。以下の写真はオーバーカバーを塗装する為にアウタートップカバーごと外した後に両者を分離して撮影したもの。

アウター・カバーを外した後にウインカー配線赤黒を切断。
CIMG3298-1

アウタートップカバーに配線を通す穴が赤丸部分に開けられている。赤矢印は固定用のツメをすべて折ってしまったので皿ネジで固定する為に開けた穴。インナーボディにタップしM3L8で固定。白矢印は位置出しの為に仮固定に使ったネジ。
CIMG3297-1

塗装後アウター・カバーに固定する為の両面テープを貼った状態。切断した配線を接続してから固定。ここに限らずフーガは結構あちこちにテープで固定されている部分がある。見つける度に高級車と言われているのになんだかなぁと思う。
CIMG3302-1





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